特集、気取らないおいしさが心を掴む 通いたくなる!町中華 気軽に立ち寄れて、お腹も心も満たしてくれるのが、町の中華屋さんの何よりの魅力。今回はそんな「町中華」をテーマに、北陸3県の人情味あふれる名店をご紹介します。

富山

李白

味、量、価格の3拍子が揃う、本格中華を満喫。

エビチャーハン・・・
[昼]750円(税込)/[夜]800円(税込) 

弾力のある大振りのエビの剥き身が乗った絶品チャーハン。具材は卵、グリーンピース、ネギに絞り、エビの風味を引き立てた味わい深い一品。

本格的な中国料理が味わえると評判の同店。中瀬信義さんが1991年に高岡駅前で開業し、2014年に現在の場所へと移転リニューアルした。中瀬さんの熟練の技から生まれる料理はボリューム満点で、しかも価格もリーズナブル。品数も豊富なほか、お弁当の注文も受け付けている。「うちの料理を食べて、もし気に入ってもらえたらまた来てほしい」と中瀬さんは謙虚だが、そんな「李白」の味を求めてたくさんの人が足を運んでいる。

店主 中瀬 信義さん

●住所 射水市小島164-1
●電話 0766-52-1774
●定休日 第1・第3・第5水曜日
●営業時間 11:30〜14:30(LO)/17:30〜21:00(LO)
●アクセス 越中大門駅から車で約4分
●駐車場 あり

一平飯店

地元の人々に元気を与える、老舗中華店。

肉ダンゴ(14個入り)・・・800円(税込)

国産の豚ひき肉と玉ねぎを合わせた肉ダンゴ。二度揚げをして表面をカリッとさせた後、秘伝の甘酢ダレをたっぷりと絡めた看板メニュー。

千石町通り商店街に1968年から続く、老舗中華店。その2代目店主として腕を振るっているのが谷内雅功さんだ。26歳のときに家業を継ぎ、“安くてたっぷり”という先代からのこだわりを守り続けている。「お客さんの日々のエネルギーになれたら」と谷内さんはひとつひとつの料理はもちろん、挨拶やサービスに対しても心を尽くす。現在はカウンター席のみの営業となるが、谷内さんの笑顔に会いに幅広い世代の人々が集う。

店主 谷内 雅功さん

●住所 富山市千石町1-1-7
●電話 076-424-1676
●定休日 月曜日、第2・第4火曜日
●営業時間 11:30〜15:00(LO)
●アクセス 大手モール駅から徒歩3分
●駐車場 あり

石川

アサヒ軒

みんなの拠り所として、変わらないことにこだわる。

えびうま煮そば・・・1,150円(税込)

麺にとろみのある秘伝の醤油スープがよく絡むアサヒ軒の人気メニュー。一度素揚げしたえびはプリッとした食感と香ばしさも楽しめる。

連日多くの人で賑わう、大衆中華店。「自分が食べたいと思う味がなかったから」と店主の小池篤志さんが29歳のときに開業し、ご家族とともに20年以上もの間、切り盛りしてきた。お店を続けるうえで大切にしてきたことを尋ねると「変わらないことかな」と小池さん。開店当初から変わっていない店構えやメニューを懐かしんで訪れる人も多いという。時代や街並みが変わる中で、アサヒ軒は今日も変わらずにみんなの拠り所としてあり続ける。

店主 小池 篤志さん

●住所 加賀市弓波町ヨ-66
●電話 0761-72-1998 ●定休日 木曜日
●営業時間 11:00〜14:20(LO)/17:00〜20:20(LO)
●アクセス 加賀温泉駅から車で約5分
●駐車場 あり

珍香楼

創業1970年、先代が築いた味を守り続ける名店。

塩焼きそば・・・720円(税込)

もっちりとした太麺と、もやしのシャキシャキ感がクセになる塩焼きそば。特製の餃子のタレをかけて食べるのが珍香楼流。

「この店の味を守っていきたい」。そう語るのは「珍香楼」の2代目店主・津田克彦さんだ。2年前に店舗を移転リニューアルしたものの、先代が築き上げてきた味を今もしっかりと受け継いでいる。メニューは数も豊富でどれもボリュームたっぷりだが、食べきれない人用にミニサイズがあるのもうれしい点だ。実は、大の猫好きでもある津田さん。店内のさまざまな場所に猫グッズが散りばめられており、津田さんの柔和な人柄を醸し出している。

店主 津田 克彦さん

●住所 金沢市八日市1-146-14
●電話 076-205-6790 ●定休日 水曜日
●営業時間 11:00〜14:00(LO)/17:00〜21:30(LO)
●アクセス 野々市駅から車で約5分
●駐車場 あり

福井

新宝来

福井で何世代にもわたって愛される中華店。

エビチリ丼・・・980円(税込)

プリプリのエビの食感と甘辛いチリソースが絶妙にマッチ。とき卵を入れてフワッと仕上げているのも女性に人気の理由だ。

大阪の中華料理店などで経験を積んだ内山純一さんが、地元福井で自らのお店を始めたのは1973年。以来、地元客を中心に多くの人々に愛され、今では3世代にもわたって通う人もいるそうだ。「お客さんが飽きないよう常に工夫してきた」と言う通り、店内の壁には定番から創作料理まで50種類以上のメニューがずらりと並ぶ。「できる限り長くやっていきたいね」と笑顔で語る内山さんは、福井の人たちのために店を開け続ける。

店主 内山 純一さん

●住所 福井市文京1-35-11
●電話 0776-23-0576 ●定休日 月曜日
●営業時間 [火・水]11:00〜15:00 [木・金]11:00〜15:00/17:00〜21:00 [土・日]11:00〜21:00
●アクセス 福井駅から車で約8分
●駐車場 あり

楊々餃子

おいしくて体にもやさしい、絶品餃子が自慢。

水餃子(6個入り)・・・460円(税込) 

肉汁たっぷりのジューシーな餡を、モチモチとした自家製皮で包んだ水餃子。八角など数種類のスパイスが入った特製タレとの相性も抜群!

中国出身の小刀袮静波さんが「楊々餃子」を開いたのは2009年のこと。もともとはあわら湯のまち駅前の屋台村に店を構えていたが、2017年に現在の場所に移転した。「体にいいものを提供したい」とお肉や野菜の主要食材は福井産や国産のものを厳選、料理もすべて手作りにこだわっている。さらに栄養バランスや薬膳効果にまで気を遣った多彩なメニューが多くの女性客の心を掴んでおり、県外から足繁く通うファンも多い。

店主  小刀袮 ことね 静波 せいは さん

●住所 あわら市田中々18-5
●電話 0776-78-6605
●定休日 第2・第3水曜日、木曜日
●営業時間 17:30〜22:00(LO)
●アクセス あわら湯のまち駅から徒歩6分
●駐車場 あり