地元で愛される「あったか麺」 立ち上る湯気。あつあつの麺。寒い冬にこそ、ひときわおいしく感じる麺料理。今回は地元で愛される「あったか麺」と題して、北陸三県の身も心も温まる多彩なメニューをご紹介します。

富山

うどん なか道

富山に本場以上の味を届ける、本格派讃岐うどん専門店。

焼うどん・・・950円(税込)

茹でたてのうどんに野菜たっぷりのあんをかけた、なか道名物のボリューム満点な一皿。薬味を加えたり、〆にごはんをあんに絡ませて食べるのもおすすめ。

四国で食べた “本場のうどん”に感銘を受け、岩本さんご夫婦が富山に讃岐うどん専門店を開いたのは2004年のこと。元々は市街地に店を構えていたが、2010年に移転をして現在の場所に。添加物を一切使用しないこだわりの自家製麺は必ず注文を受けてから茹であげており、その味わいに足繁く通うファンも多い。うどんはもちろん、サイドメニューも充実している。

店主岩本 奈美子さん

●住所 富山市大島1-211
●電話 076-492-9156●定休日 月曜日
●営業時間 平日11:30〜14:30土日祝11:30〜15:00●アクセス 流杉ICから車で約4分●駐車場 あり

麺処 よしだや

古くから愛される、小麦100%の手打ちうどんが自慢。

カツ重うどん・・・1,004円(税込)

小麦の香りを楽しめる自家製麺の手打ちうどんと、ロースの一枚肉を使ったカツ重のセットは、おいしさと量も兼ね備えた人気メニュー。

店主・吉田和広さんの祖父が昭和25年に開業した「吉田屋食堂」をルーツに持ち、同じく氷見市の中央町で父母が切り盛りする「お食事処 よしだや」から手打ちうどんにこだわる分店として平成11年にオープンした。以来19年間、小麦100%の手打ちうどんと毎朝店で仕込む鰹だしが、地元客を中心に多くのファンの心を掴んでいる。

店主吉田 和広さん

●住所 氷見市諏訪野9-18
●電話 0766-72-8252●定休日 水曜日(祝日の場合は翌日木曜)●営業時間 平日11:00~14:30(LO)/17:00~20:00(LO)土日祝11:00~20:00(LO)※臨時休業の場合あり●アクセス 氷見ICから車で約5分●駐車場 あり

石川

饂飩処・釜ごはん 福わ家

金沢で何世代にも受け継がれてきた、ふるさとの味。

ぎゅう牛饂飩鍋 一式(今盛り)・・・3,024円(税込)
※今盛りは麺の量が少なめ

和牛の脂の甘みとだしの風味が相性抜群。コシのあるうどんは最後まで煮崩れせずに楽しめる。おじや・香物・デザートなども付く。

昭和5年から続く「小橋お多福」の系列店で、昭和47年に開業した「福わ家」。観光客にも人気だが、実はお客の8割が地元客。親子三代で通う人や帰郷の際に訪れる人も多いという。「子供にも食べさせたいと思えるものを」と自家製のうどんやだしはもちろん、食材選びにも気を抜かない。そして何より、女将を務める齊田さんの明るい人柄が食事の時間をさらにおいしくしてくれる。

店主齊田 和代さん

●住所 金沢市彦三町1-9-31
●電話 076-264-8780●定休日 水曜日 ●営業時間 平日11:30〜14:30(LO)/17:00〜20:30(LO) 土日祝11:00〜20:30(LO)●アクセス 金沢駅から車で約7分●駐車場 あり

中華 北京

地元の人々のお腹と心を満たす、街の中華屋さん。

マーボラーメン・・・700円(税込)

豆板醤と山椒を効かせた特製の麻婆豆腐とラーメンとの意外な組み合わせがクセになる一杯。最後にライスを追加して、おじや風にして食べるのも◎。

会社員や学生など多くの地元客で賑わう「中華 北京」は、金沢の中心部で40年以上も続く“街の中華屋さん”だ。人気のマーボラーメンや肉天定食をはじめ、量も多く、良心的な価格のメニューが豊富に揃う。「おいしいものを、少しでも速く届けることを心がけています」と2代目店主の尾角愼一朗さんが語る通り、味はもちろん、その提供スピードも街に愛され続けてきた理由だ。

店主尾角 愼一朗さん

●住所 金沢市柿木畠3-10
●電話 076-264-3344●定休日 日曜日、祝日●営業時間 11:30〜14:30/17:30〜21:40(LO)●アクセス 金沢21世紀美術館から徒歩4分●駐車場 なし ※近隣にコインパーキングあり

福井

そば処 まる八

多くの人々を惹きつける、手打ち麺とこだわりのだし。

鍋焼うどん・・・980円(税込)
えびの天ぷら・・・300円(税込)

もっちりとした食感の手打ちうどんとたくさんの具材を特製だしで煮立てた、まる八の鍋焼うどん。トッピングでえびの天ぷらを追加することも可能。

昭和62年に開業した「そば処 まる八」。素材選びから調理に至るまで、ひとつひとつ丁寧につくられたそばやうどんを求めて、遠方から足を運ぶ人も多いという。開業以来、麺は手打ちにこだわり、味の土台であるだしには、利尻昆布、3種の鰹節、麹独特の深く甘みのあるしょうゆを使用。元々は肉屋に端を発していることもあり、厳選した良質な肉を味わえる点も見逃せない。

店主山田 匡浩さん

●住所 福井市御幸1-1-9
●電話 0776-26-8108●定休日 木曜日●営業時間 11:00〜15:00/17:00〜21:00●アクセス 福井駅より車で約6分●駐車場 あり

美・味・麺・庵 たからや

素材と手間を惜しまない、本物を追求し続ける麺づくり。

とろとろチーズの
石焼かれーうどん・・・1,420円(税込)

昆布、鰹、鯖などの合わせだしでつくったカレーと2種類のチーズのコクが、自家製うどんと絶妙にマッチ。終盤には石焼ならではのおこげも楽しめる。

店主・宝山栄一さんが家業のそば屋を継いだのは昭和56年。麺づくりへの自らの想いを込めて、元の店名の頭に「美・味・麺・庵」を掲げたのだという。「素材と手間は惜しまない」と語る宝山さんはそば同様、うどんにも並々ならぬ情熱を注ぐ。国産小麦100%の手打ちうどんは、季節や天候に合わせて熟成期間や塩分量を調整。強さと弾力を併せ持つ、本物のコシを味わうことができる。

店主宝山 栄一さん

●住所 福井市新田塚1-25-1
●電話 0776-26-1175●定休日 水曜日●営業時間 平日11:00〜15:00/17:00〜21:00(LO) 土日祝11:00〜21:00(LO)●アクセス 福井駅より車で約12分●駐車場 あり