「都会の視点で地方を描いているからか、田舎嫌いな人だと思われたりもするんですが、そんなことはまったくないんです」と素敵な笑顔で話してくださった山内さん。むしろ東京で暮らし始めてから地元愛がどんどん強くなっているそうです。現在もパーソナリティを務めるFM富山の番組収録のため、月に一度は富山に帰っていらっしゃるとのこと。「番組で県内のいろいろな街を訪れるたびに、地元なのに知らなかった富山の良さを発見しています。あらためて考えると、石川県も福井県もちゃんと訪れたことがなくって。まだ見たことがない北陸の良さをどんどん知っていきたいなと思っています」。
 あまり知る機会がない小説家の暮らしについて尋ねると、「締切に間に合うように全力を尽くす生活、いつ
も締切に振り回される人生です」と笑う山内さん。リフレッシュ方法をうかがうと、「近頃はお花ですね」とのこと。「週に一度はお花を買って、リビングや玄関、寝室と自宅のあっちこっちに活けています。家にいる時間が長いので、そこにかわいい花があると癒やされます」。年齢を重ねてますます花に関心を持つようになったとのことです。「街の花にも敏感になりました。冬が終わって梅の花がほころんできた時期から楽しくなって、桜が咲いて、ツツジ、アジサイが咲いて、と花で季節を楽しんでいますよ」。
 終始明るい笑顔でお話してくださった山内さん。執筆活動はもちろん、その他の幅広い活動も、ますますのご活躍を期待しています。

プライバシーポリシー